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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2017 国際法演習

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科目名 国際法演習 
担当教員 西井 正弘
授業の目的、または到達目標 国際関係法専修の必修演習科目として、受講生が関心を有する国際法の諸問題について、自らの調査・学習を通じて、国際関係の諸問題の解決に、法が果たす役割と限界について研究する。
<学習目標>
・国際法の役割や機能について、関連分野(国内法・政治学・歴史学)の専門的知識を学びつつ深く考察する。国際法的な物の考え方を身につけ、その限界と発展可能性を探る。
<到達目標>
・日々発生する国際紛争や国際法事象の動きを、国際法学の視点から理解できる。
・「国際法とは何か」という問いに対して答えられる学力を身につける。
・法律専門的分野の知見を活かし、国際法学の全体像を理解できる。
授業の概要 最初に受講生の問題関心を確認したのち、世界史の知識を再確認するため、共通の本を読んでまとめ、議論する。ついで、各自の選択した国際法の関わる国際問題(領土・戦争・テロ・難民など)を取り上げ、それらの「事実関係」「歴史的背景」「当事者の主張」を整理するとともに、参考文献を読んで、当該事件の意義や解決可能性などを明確にする。受講生は、各自が関心あるトピックを選択し、自分の考え方や評価を報告し、全員で討論し自己の見解の見直しをする。

科目群/ベンチマーク LAW3100(715生以前)
授業の形態 演習は、受講生が報告し、参加者全員が質疑・討論することで、相互の理解を深める形式の授業である。1週間前に、プレゼンテーション用のレジュメを全員に配布する。参加者は、予めレジュメを読んだ上で授業に参加する。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • はじめに 取り上げる判例の選定
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
2
  • 国際問題解決における国際法の意義
  • 取り上げる事例・教科書pp.1-42の調査
3
  • 第1章 国際法と主要国の理解
  • 取り上げる事例・教科書pp.42-60の調査
4
  • 第1章 国際法と主要国の理解
  • 取り上げる事例・教科書pp.61-88の調査
5
  • 第2章 国際法の用語(慣習・条約、国家、主権)
  • 取り上げる事例・教科書pp.88-111の調査
6
  • 第2章 国際法の用語(戦時、復仇、制裁、外交)
  • 取り上げる事例・教科書pp.113-138の調査
7
  • 第3章 国際法形成の歴史
  • 取り上げる事例・教科書pp.138-161の調査
8
  • 第3章 国際法形成の歴史
  • 取り上げる事例・教科書pp.163-193の調査
9
  • 第4章 実際の国際法ー日清戦争・日英同盟・日露戦争
  • 取り上げる事例・教科書pp.193-212の調査
10
  • 第4章 実際の国際法―第一次世界大戦・国際連盟
  • 取り上げる事例・教科書pp.213-250の調査
11
  • 第5章 第二次大戦前の国際法―満州事変・国際連盟脱退
  • 取り上げる事例・教科書pp.250-282の調査
12
  • 第5章 第二次大戦前の国際法―ヒトラーと日中関係 
  • 取り上げる事例・教科書pp.283-303の調査
13
  • 第6章 戦争回避は可能だったか―三国同盟・日米開戦
  • 取り上げる事例・教科書pp.304-308の調査
14
  • 第6章 戦争回避は可能だったか―国際法の限界
15
  • 中間まとめ・受講生による研究報告
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
16
  • 第1 受講者の発表 海洋利用に関する国際法
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
17
  • 第2 受講者の発表 海洋利用に関する国際法
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
18
  • 第3 受講者の発表 その他の地域および空間
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
19
  • 第4 受講者の発表 国際法における個人
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
20
  • 第5 受講者の発表 人権の国際的保障
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
21
  • 第6 受講者の発表 人権の国際的保障
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
22
  • 第7 受講者の発表 国際経済法
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
23
  • 第8 受講者の発表 国際環境法
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
24
  • 第9 受講者の発表 国際紛争処理
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
25
  • 第10 受講者の発表 武力行使の規制
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
26
  • 第11 受講者の発表 平和と安全の維持
  • 取り上げる事例・参考文献の調査
27
  • 第12 受講者の発表 武力紛争法
  • ゼミレポートのまとめ
28
  • レポートで取り上げる事例の口頭発表
  • ゼミレポートのまとめ
29
  • レポートで取り上げる事例の口頭発表
  • ゼミレポートのまとめ
30
  • まとめ
準備学習 2年次に学修した「国際法1」「国際法2」や「国際政治学1」「国際政治学2」の内容を復習しておくこと。
日常発生する国際紛争について、ニュースを新聞等で把握しておくこと。関心あるテーマについて、あらかじめ調べておくこと。
教科書 倉山満『国際法で読み解く世界史の真実』PHP新書(1071), 2016年, ISBN 978-4-569-83204-3
参考文献 国際法、近現代世界史、近現代日本史の概説書
松井芳郎編『判例国際法【第2版】』東信堂、2010年
小寺彰ほか編『国際法判例百選【第2版】』(別冊ジュリストNo.204)、有斐閣、2011年
条約集(『ベーシック条約集』東信堂、『コンパクト学習条約集』信山社など)
その他、参考文献は授業中に提示する。
成績評価方法・基準 各自の報告・まとめの仕方:25点、レポート:60点、授業参加度:15点

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
西井 正弘 通年 木曜日 4時限 3000 4