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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2013 偏見と相互理解

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科目名 偏見と相互理解  どうすれば、違いを乗り越えて共にいきることができるか?
担当教員 元 百合子
授業の目的、または到達目標 学校、会社や地域といった小さなコミュニティーから国家、あるいは世界という大きなコミュニティーにいたるまで、多様な個人・集団の「共生」は重要な課題である。共生社会の構築を妨げる大きな要因であり、人権侵害の主要な要因である偏見と差別について、その形成要因やメカニズムをさぐり、排除と解消の方策を考えることにより、各自が共生社会の実現に貢献できる市民となることを目指す。
授業の概要 グローバリゼーションの進展にともなうヒト、モノ、カネ、情報の移動の活発化により、世界の多くの国で社会構成員の多民族化、多文化化が進行している。他方、9.11事件以降、異文化・他宗教に対する不寛容が、世界的規模で広がりを見せている。偏見は、個人レベルの人間関係を損なうだけではない。特定のグループに対する集団的偏見は、差別と社会的不公正を生みだす。甚だしい偏見は、紛争や民族浄化といった凄まじい残虐行為の要因にもなってきた。授業では、個人の日常生活および社会全体で、知覚と認識をゆがめる要因、差別が生まれる背景、その結果引き起こされる社会問題などを、様々な事例をもとに検討する。その上で、すでにある偏見と差別を克服することが可能かどうか、どうすれば可能か、どうすれば新たな偏見の発生を防止し、互いの差異を受容して共生することができるかを考える。その際、「相互理解」という概念とそれを目指す行為が果たしうる役割と限界も合わせて考察する。

授業の形態 基本的に講義形式だが、双方向の授業を心がけ、随時、ビデオ等の視聴覚教材を利用する。
また、差別や偏見の対象とされるグループや支援活動のNGOからゲスト・スピーカーを招き、話を聞く。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • イントロダクション
2
  • 偏見と差別のメカニズム
3
  • メディア・リテラシー
4
  • 女性に対する偏見と差別 ― ジェンダーはどう形成されたか
5
  • 人種と人種主義、外国人排斥
6
  • アメリカにおける人種差別の歴史と現状
7
  • 貧困を生きる人々、途上国の人々に対する偏見と差別 
8
  • 移住労働者と難民に対する制度的差別
9
  • 被差別部落問題、在日コリアンに対する差別
10
  • アイヌ民族に対する差別と先住民族の権利
11
  • 障がい者と病気の人への差別
12
  • ホームレス(野宿者)、高齢者
13
  • 性的マイノリティ
14
  • 差別の複合 ― マイノリティの中のマイノリティ
15
  • 偏見・差別の克服と多文化共生
準備学習 指定または配布された文献・資料を読む。
教科書 なし。適宜、レジュメや資料を配布する。
参考文献 阿久澤麻理子・金子匡良『人権って何?Q&A』(解放出版社、2006年)、
黒澤満編(本学国際共生研究所叢書)『国際関係入門』(東信堂、2011年)の第4章(元百合子執筆部分)
成績評価方法・基準 成績評価方法:授業への参加・貢献度(発言・質問、話題提供、プレゼンテーション)、小テストなどに基づく平常点70%、レポート(授業に関連するテーマを自由に選び、調べて書く)30%。成績評価基準:①授業の理解度、②自分でどのくらい調べ、考えを深めたか、③それを論理的に表現する力など。
関連リンク 多数(授業で紹介する)

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
元 百合子 春学期 木曜日 2時限 a 2
元 百合子 秋学期 火曜日 3時限 b 2