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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2012 進路指導の理論と方法

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科目名 進路指導の理論と方法 
担当教員 田中 利和
授業の目的、または到達目標 「学校の勉強は、将来役に立つか」、「人は何のために働くのか」などと生徒に問われたら、教師としてのあなたはどう答えますか。また、自分自身の個性や“生き方”をあなたはどう把握していますか。
進路指導はもとより教師のすべての仕事の基礎・基本となっているこのような問題に真剣に向き合える力量を高めるとともに、進路指導に取り組むために必要な基本的な知識等-校務分掌の在り方、指導計画の作成、生徒理解の在り方、進路情報資料の整備活用、“生き方”指導など-を身につけられたらと思います。
授業の概要 近年15歳~24歳の若者の失業率が全年齢平均に比べて急上昇し、若年層の雇用状況は“就職氷河期”と言われるほど悪化しているが、高校・大学等を卒業後就職しても早期に離・転職を繰り返す者が依然として多いと言われています。また高校に進学した生徒の中には、学業や生活に目的を見出せず、学校生活不適応に陥って、退学したり、原級留置となったりする者も少なくなくありません。これらの問題の要因は社会・経済等多岐にわたるが、学校の進路指導の在り方がその重要な要因の一つであると指摘されています。
授業では、中学校を中心にこれまでの進路指導の問題点は何か、それをどのように解決したらよいかという問いに立って、これからの進路指導の在り方を考えたい。特に、生徒自らが、自分の進路を選択し、就職または進学して、更にその後の生活によりよく適応しつつ進歩する能力を伸ばせるようにするには、教師がどのように組織的、継続的に指導すればよいかという基本的な視点に立脚して指導体制の整備、指導計画の立案、指導内容・方法などを先進的な学校の取り組みの具体例を踏まえながら勉強したいと思っています。

授業の形態 講義を中心に進めますが、テーマに応じ討論やディベート、視聴覚教材活用の場を設けます。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • ◇導入-授業の進行、評価等の説明
  • 第1章  「進路指導」とは、何か-教育法規。
  • ☆今、若者たちが直面している厳しい現実
2
  • 第2章  「進路指導」の変遷-高度成長下の『集団就職』と進学率上昇-
3
  • 第3章  受験競争の過熱化・低年齢化と「進路指導」(⇒学校教育全体)の変質
4
  • 第4章  問題の多い「進路指導」から信頼される「進路指導」への転換を図る!
  • ☆"フリーター"と"ニート"-
5
  • 第5章  新しい“視点”に立つ進路指導体制をつくる
  • -進路指導の全体計画・年間活動計画の作成、校内組織の整備、研修の充実-
  • ☆“進路指導の統計”
6
  • 第6章  新しい“視点”に立つ「学級活動」を推進する
  • -「学級活動」の指導計画・指導内容及び“進路学習”と“進路意識”について-
  • ☆「進路成熟度尺度診断」
7
  • 第7章  初任者のための基本研修I “生徒理解”-『進路希望調査』と『生徒指導要録』-
8
  • 第8章  初任者のための基本研修II “進路情報資料”の作成・整備とその活用
  • ☆ハローワーク
9
  • 第9章  「“私”-自分-とは、何か」をめぐるさまざまな考察
10
  • 第10章 「私は、いかに生きるか」 教材研究I 職業選択の基準 教材研究II デカルト
11
  • 第11章 「私は、いかに生きるか」 教材研究 III 資本主義の『精神』、その起源と変遷 
  • 教材研究Ⅳ 福沢諭吉、幸田露伴、新島襄、津田梅子  
12
  • 第12章 「私は、いかに生きるか」 教材研究Ⅴ 善財童子、求道の旅
13
  • 第13章 「分業の発展-さまざまな職業・仕事の世界-」 
  • 教材研究I アダム・スミスと『国富論』
  • -映画『モダン・タイムス』と物語『モモ』-
14
  • 第14章 「分業の発展-さまざまな職業・仕事の世界-」 教材研究II 職業・産業分類
  • -日本標準職業分類・標準産業分類、職業体験・職業紹介-
15
  • 第15章 さまざまな上級学校-学校の特色づくり
  • ☆『小テスト』
準備学習 発表、討論等の課題については、図書館で調べたり、あらかじめ考えてくる。
教科書 なし 読書課題 『君たちはどう生きるか』吉野源三郎 岩波文庫 *提出時期等は授業開始時に示す
参考文献 授業中に適宜紹介する
成績評価方法・基準 出席・発言等20% 課題(数題)の提出45% 小試験35%

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
田中 利和 春学期 木曜日 5時限 2