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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2011 日本のアジア政策

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科目名 日本のアジア政策 
担当教員 藤田 昭彦
授業の目的、または到達目標 日本がアジア地域で過去にどのような政策をとってきたかを理解し、その成果を検討し、グローバリゼーションがいわれる今の時代にとるべき道を考える。
授業の概要 21世紀も10年目に入り、日本は国内の経済停滞、国外では中国の台頭、朝鮮半島の不安定な情勢などからアジア・近隣諸国をはじめとする国際的連携のあり方が問われている。現代史を顧ると、明治維新から近代国家を目指した日本は、海外への拡張主義に惑わされ、アジア太平洋戦争の敗戦に至るまで、アジア地域では幾多の「負の遺産」を抱えた。しかし、戦後は平和憲法の下、日本は高度経済成長を成し遂げ、先進国の仲間入りを果たし、開発途上国へのODA(政府開発援助)などにより「南北問題」解決への一翼を担ってきた。一方で、東西冷戦構造の時代に日本は防共のとりでと位置づけられ、日米安全保障条約下の米国の影響や、負の遺産を解消できていない相手国との関係で、外交が滞っている一面もある。過去の政策の実績を評価検討しながら、日本がアジアの一員として、今後どのような政策をとることが求められるのかを考えていく。

授業の形態 ビデオなども活用した講義を基本とし、受講生もできる限りプレゼンテーションの機会をもつ。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • 序論1 アジアの概念
2
  • 序論2 日本とアジアの歴史的関係(アジア太平洋戦争終結まで)
3
  • 序論3 日本とアジアの歴史的関係(アジア太平洋戦争の反省から)
4
  • 総論1 戦後の賠償による政策  負の遺産の克服
5
  • 総論2 バンドン会議以後の政策  ODAによる援助協力
6
  • 総論3 マニラ宣言(福田ドクトリン)以後の政策  対等なパートナーの関係
7
  • 総論4 米国の対外政策との関係  安全保障条約による従属と独立
8
  • 各論1 中国政策  侵略反省から経済援助、中国の台頭
9
  • 各論2 韓国政策  日韓条約の経済協力で漢江の奇跡
10
  • 各論3 北朝鮮政策  国交正常化への道を模索
11
  • 各論4 ミャンマー政策  軍事独裁政権とのかかわりと“民政移管”への対応
12
  • 各論5 東南アジア政策  ASEAN諸国とのかかわり
13
  • 各論6 経済連携協定(EPA) インドネシアとフィリピンからの看護・介護福祉士
14
  • 総論5 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への対応
15
  • 総論6 地域協力の枠組みと東アジア共同体構想
準備学習 関連資料や日常のジャーナリズムにもよく触れておくこと。
教科書 なし。毎回プリントを用意する。
参考文献 「日本のアジア政策」(NTT出版 猪口孝編)「現代アジア最新事情」(大阪経済法科大学出版部 吉田康彦編著)「外交青書」(外務省編)
成績評価方法・基準 期末試験をするが、毎回の出席とプレゼンテーションも重視する。

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
藤田 昭彦 春学期 火曜日 5時限 2