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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2011 ナショナリズムと国際社会

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科目名 ナショナリズムと国際社会 
担当教員 金 友子
授業の目的、または到達目標 1)現代社会においてナショナリズムがどのように現象するのかを理解する。
2)ナショナリズムを論じるさいに必要となる諸概念についての正確な理解を得る。
3)ナショナリズムがどのような機能を果たしているのかについて、歴史的・社会的背景を踏まえたうえで自分の言葉で語れるようになる。
授業の概要 グローバル化の影響により国境の壁が低くなり、国民国家はもはや力を失っていくと思われたが、実際にはそうではない。冷戦終結後に表面化した国際(ないし民族)紛争、先進諸国における移民排斥の動きなど、現代社会が直面している問題を考えるさいに、「国民」「民族」「国民国家」などは重要なファクターとなっている。
 本講義では、ナショナリズムというキーワードをもとに、現代世界におけるさまざまな「コンフリクト」を検討していく。まず、ナショナリズムおよび関連の概念を確認する。次に、いくつかの事例を通してナショナリズムがどのように現象するのかを概観する。これらを通して、ナショナリズムの多様なあり方にたいする知見を深めていく。

授業の形態 講義を中心に行う。視聴覚資料(ビデオやスライド等)を活用する。受講生の数が少なければディスカッションなども併用する。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • イントロダクション
  • 授業中に指示する課題について考えてくること。以下同様
2
  • 「われわれ」意識の形成:さまざまなネイション観
3
  • 国民国家の登場
4
  • 民族自決(1) 関連の映像を視聴
5
  • 民族自決(2)
6
  • グローバル化とナショナリズム(1):民族紛争
7
  • グローバル化とナショナリズム(2):移民排斥
  • 中間レポートの提出
8
  • 歴史的記憶とナショナリズム
9
  • ナショナリズムと「境界」の政治
10
  • 遠隔地ナショナリズム
11
  • ナショナリズムとシチズンシップ
12
  • 「国」を愛するということ
13
  • 国家とアイデンティティ
14
  • ナショナリズムと人種主義
15
  • まとめ
準備学習 指定または配布された文献・資料を読む。
興味のあるテーマに関するリサーチをする。
日常的に新聞を読む。
参考文献 塩川伸秋(2008)『民族とネイション』岩波書店
大澤真幸編(2002)『ナショナリズムの名著50』平凡社
その他のものについては講義の中で紹介する。
成績評価方法・基準 授業参加度(コメントシート等)20%、中間レポート等の提出物20%、学期末試験または学期末レポート
60%。試験かレポートかは受講生の数によって決める。

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
金 友子 春学期 木曜日 7時限 2