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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2010 地球環境問題の現実

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科目名 地球環境問題の現実 
担当教員 西井 正弘
授業の目的、または到達目標 この学科目は、地球規模で発生している「環境問題」の複雑な現実を、科学の知識(高校までの理科)を前提としつつ、国際関係の視点から、公平に眺めてみることを目的としています。「環境」に関する本は多数ありますが、自分の意見を裏付けをもって主張できるまでの勉強の仕方を体得させることを目標とします。
授業の概要 地球環境問題が、人々の関心を集めるようになったのは、約40年前のことに過ぎない。地球環境は悪化の一途をたどり、人類の未来は絶望的なのか? 客観的な事実に基づき、どのような問題が、いかなる理由で発生し、それに対してどのような対策が試みられているかを、具体的な地球環境事例を取り上げて検討する。予習が必要。

授業の形態 授業、質疑応答
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • はじめに:地球環境は、悪化の一途をたどっているのか
  • 次週のために、教科書1-22頁(第1章)を読んでくること。
2
  • 生物の多様性は、何故望ましいのか。
  • 教科書39-50頁、「6 公共事業による自然破壊」
3
  • 自然保護と世界遺産の関係
  • 教科書72-89頁、「9 ミナミマグロ事件、10 捕鯨問題」
4
  • 海洋生物資源をめぐる現実:ミナミマグロ、鯨
  • 教科書92-107頁、「11 ナホトカ号重油流出事故、12 放射性廃棄物の日本海投棄事件」
5
  • 海洋汚染のもたらすもの
  • 教科書116-123頁、「14 酸性雨」
6
  • 酸性雨の現実
  • 教科書124-121頁、「15 オゾン層の破壊」
7
  • オゾン層破壊は何をもたらすか
  • 教科書132-139頁、「16 地球温暖化」
8
  • 地球温暖化;温暖化と寒冷化
  • 教科書156-162頁、「19 南極観光ツアー事故」
9
  • 南極の環境をどのように守るか
  • 教科書30-38頁、「5 ボルネオ島熱帯雨林の保護」
10
  • 貿易と環境(1):熱帯雨林の保護と貿易問題
  • 教科書179-185頁、「22 GATT/WTOの環境保護事件」
11
  • 貿易と環境(2):海洋生物の保護と貿易問題
  • 教科書196-205頁、「24 医療用廃棄物輸出事件」
12
  • 貿易と環境(3):有害廃棄物の越境移動問題
  • 教科書208-213頁、「25 チェルノブイリ原発事故」
13
  • 大規模事故への対応:チェルノブイリ原発、ボパール化学工場
  • 教科書232-244頁、「28 アスベスト、29 有害化学物質と農薬」
14
  • 有害化学物質:アスベスト、農薬
  • 藤倉良『環境問題の杞憂』新潮新書を読んでくる。
15
  • おわりに:地球環境問題をどのように考えるか(議論)
準備学習 事前に指定した文献を読んでくること
教科書 石野耕也ほか編『国際環境事件案内』信山社、2001年
参考文献 藤倉良『環境問題の杞憂』新潮新書、2006年
地球環境法研究会編『地球環境条約集[第4版]』中央法規、2003年
里深文彦『国際環境を読む50のキーワード』東京書籍、2004年
西井正弘・臼杵知史編『テキスト国際環境法』有信堂、2010年5月刊行予定
窪田順平『モノの越境と地球環境問題』昭和堂、2009年
フィリップ・シャベコフ『地球サミット物語』JCA出版、2003年
西井正弘編『地球環境条約』有斐閣、2005年
各授業の参考文献は、別途配布する。

成績評価方法・基準 成績評価方法:授業への参加・貢献度、小テスト等に基づく平常点50%,期末レポート50%。成績評価基準:(1)テーマについての理解度、(2)自分でどのくらい調べまた考えたか、(3)レポートの構成、論理的表現力、(4)レポートとしての要件の充足度(字数、締切、参考文献・URLの明記、引用・参照の仕方)。丸写しは盗作であり許されない。

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
西井 正弘 秋学期 水曜日 1時限 2