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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2010 人権の歴史

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科目名 人権の歴史 
担当教員 小柳 伸顕
授業の目的、または到達目標 15世紀~16世紀のスペインのキリスト教(カトリック教会)の動きの中から、人権とは何かを学ぶ
授業の概要 スペイン人司祭バルトロメー・デ・ラス・カサス(1484~1566)は、1514年のペンテコステのミサを準備していたときに「回心」を経験します。旧約外典(旧約聖書続編)シラ書(34:21~27)を読んでいました。「不正に得たものを、いけにえとして献げるなら、その献げ物は汚れたものである(21)。隣人の生活の道を奪う者は、彼を殺すようなもの(26)。」これらの言葉と出会い、ラス・カサスは、植民者としての道をすてました。ラス・カサスは、それまでは週日は、植民者として奴隷(インディオ)を使い、日曜日には司祭としてミサを執行していました。 ラス・カサスのこの回心は、人権を考えていくときの大きな手がかりになります。ラス・カサスは、「インディオはどこまで人間か」と自分に問うたのです。この問は、16世紀のカトリック教会にとって大きな問題提起でした。バリャドリード論争(1550~1551)は、人権にとって見過ごせない論争です。一人の司祭を手がかりに「人権」について考えてみたいと思います。

授業の形態 講義・発表を組み合わせる
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • 自己紹介、授業計画の説明、人権に関するアンケート
2
  • 人権の流れ、人権に関するアンケートの整理
3
  • 国際人権規約と日本国憲法の人権
4
  • 先住民族の人権-リゴベルタ・メンチュー
5
  • 1492年のスペイン
6
  • クリストバル・コロン
7
  • コロンとラス・カサス
8
  • ラス・カサスとインディオ
9
  • ラス・カサスのインディアス改革
10
  • 砂糖とインディオとラス・カサス-アフリカ人奴隷
11
  • ラス・カサスとセプールベダ-バリアードリード論争とは
12
  • ラス・カサスと現代 1  日本先住民族アイヌ(1)
13
  • ラス・カサスと現代2   日本先住民族アイヌ(2)
14
  • ラス・カサスと現代3   世界の先住民族のいま
15
  • まとめ
準備学習 事前に出されたテーマについて調べてくる。例 国際人権規約
参考文献 授業中に紹介する

成績評価方法・基準 授業参加(出席等)20%、小レポート40%、テスト40%

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
小柳 伸顕 秋学期 金曜日 5時限 2