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科目名 人権の理解  ―― 思想であり、社会運動であり、国際社会のルールでもある人権を正しく理解しよう
担当教員 元 百合子
授業の目的、または到達目標 「人権」って、なんとなく分っているがしませんか?でも、「人権」ほど誤解され、間違った使い方をされている言葉もありません。「思いやり」や「やさしさ」と混同される事が多いですが、違います。実は、長い歴史的背景に基づく、深い思想であり、沢山の色々な権利を含んだカタログのようなものでもあり、国際社会と多くの国がルールとして受入れているものでもあり、個人的な人間関係にも関係するものでもあり、結構複雑なのです。でも、知ってみると「目からうろこ!」の連続。それに、自分を含めてすべての人が等しく持っている権利なのですから、正しく知ることがとても大事です。自分も他の人も人間として大切にされて共に生きる社会をつくる上で、欠かせないことです。
授業の概要 国際人権法が形成される基盤となった人権の思想、その発生と展開の歴史的・社会的背景などを概観し、その上で、社会的・法的規範としての人権が目覚しく発展した20世紀後半から今日にいたる国際人権基準設定の流れと内容を検討し、現実状況に照らして、その意義、平和や民主主義との関連性、残された課題などを考察する。

授業の形態 基本的に講義形式。ただし、双方向・参加型の授業を心がける。
随時、ビデオ等の視聴覚教材を利用する。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  •  イントロダクション
  •  
2
  •  思想、価値観としての人権
  •  
3
  •  国際的ルールとしての人権
  •  
4
  •  世界人権宣言と世界の人権状況(1)
  •  
5
  •  世界人権宣言と世界の人権状況(2)
  •  
6
  •  ジェンダーと女性の権利 (1): 現実状況の概観と女性差別撤廃条約
  •  
7
  •  ジェンダーと女性の権利 (2): 究極の人権侵害としての日本軍性奴隷、人身売買
  •  
8
  •  人種差別を無くすことは可能か?
  •  
9
  •  マイノリティ・先住民族の権利
  •  
10
  •  移住労働者・外国人は「二級市民」か?
  •  
11
  •  障がい者、性的マイノリティの権利
  •  
12
  •  民主主義や平和と人権の関係
  •  
13
  •  地球市民としての責任: 加害者か、被害者か、傍観者か
  •  
14
  •  まとめ (受講生が感想を話し合う)
  •  感想をまとめておく
準備学習 指定または配布された文献・資料を読む。興味のあるテーマに関するリサーチをする。
教科書 なし。適宜レジュメや資料を配布する。
参考文献 阿久澤麻理子・金子匡良『人権ってなに?Q&A』(解放出版社、2006年)、横田洋三(編)『国際人権入門』(法律文化社、2008年)、反差別国際運動日本委員会(編)『マイノリティの権利とは』(解放出版社、2004年)、部落解放・人権研究所(編)『世界人権宣言の実現に向けて―日本の人権課題から』(解放出版社、2008年)、辻村みよ子『ジェンダーと人権』(日本評論社、2008年)、反差別国際運動日本委員会(編)『講座 人身売買―さまざまな実態と解決への道すじ』(解放出版社、2007年)
成績評価方法・基準 評価方法: 授業への参加・貢献度、小テストや課題に基づく平常点50%、期末レポート50%。
レポート評価基準: ①テーマについての理解度、②自分でどのくらい調べ、また考えたか、
③レポートの構成、論理的に表現する力、④最低限の条件(字数、締め切り、参考文献の明記、引用・参照の仕方、資料の丸写しでないこと)
関連リンク 多数(授業で適宜紹介する。)

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
元 百合子 春学期 金曜日 7時限 A 2
元 百合子 秋学期 金曜日 7時限 B 2