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科目名 | 生命科学と倫理 |
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担当教員 | 川端 隆寛 |
授業の目的、または到達目標 |
SOLとQOLの視点から、科学と宗教の間で徘徊する「擬似客観化」された事態の検証を通じ、生命倫理における「distributive justice(配分的正義)」の可能性を問うことで、現在世代から将来世代に向けて射程される生命の危機克服に迫る。 |
授業の概要 |
テーマ:生命科学と現代社会、およびその将来展望。 ポストモダンが叫ばれつつ21世紀を歩みだしたわたしたち人類であるが、その現代社会は昏迷を誘うものであるといえるかもしれない。やはり気になるのは、一口に言って生と死に関する諸問題であり、その中でもとくに生命科学と倫理との関係にあろう。生命は尊いもの、たしかにそうであるが、しかしただ、みずからの生命をやみくもに自己肯定するだけでは、さらにその尊厳のあり方を擬似客観化するだけでは、他者のそれを理解することができない。それどころか自己の生をも危うくする。またそれに対して、他者の生を理解するのに、各個人のLife(生命・生活・生涯、e.t.c.)の質という観点にもとづいて何らかの基準を見出すということになれば、それがきわめて困難なことは今日の状況(たとえば、生命倫理や環境倫理の問題群)をふり返ってみても納得のゆくところである。かかる基準を見出すための指標はどこかにあるにもかかわらず、わたしたちにはなかなか示唆されえない。その辺を各自で検討してみることにしよう。 |
授業の形態 |
プレセンテイションが中心:はじめの2~3回は授業の方向を定位づけるため講義を行なうが、授業期間の大半をpresentation にあてる。 |
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時間割 | 概要 | 宿題(予習・復習等) | |
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準備学習 |
受講を志望するにあたって、各自が何を学習し調査研究するかを明確にしておくことが望ましい。具体的に、どんなことに関心を持っているのか。例えば、授業のスケデュール欄にあるプレゼンの諸項目を参照のこと。 |
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教科書 |
プリント配布。 |
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参考文献 |
"Encyclopedia of Bioethics", 4vols., Reich, W.T.(ed.), The Free Press, 1978. "Contemporary Issues in Bioethics", Beauchamp, Tom L. & Walters, LeRoy, (ed.), 1989. "The Foundations of Bioethics", Engelhardt, H.T., Jr., Oxford University Press, 1986. "Moral Problems in Medicine", Gorovitz, Samuel, et al.(ed.), 1983. "La bioéthique corps et âme", Rozenberg, Jacques J., L’Harmattan, 1999. "Das Prinzip Verantwortung. Versuch einer Ethik für die technologische Zivilisation", Jonas, Hans, Suhrkamp, 1984. 『生命倫理学を学ぶ人のために』 加藤・加茂編 (世界思想社) 『生命倫理の現在』 塚崎智・加茂直樹編 (世界思想社) 『生命倫理と現代社会』 加茂直樹編 (世界思想社) 『生命倫理のキーワード』 曽我・棚橋・長島編 (理想社) 『バイオエシックスとは何か』 加藤尚武 (未来社) 『バイオエシックス』 米本昌平 (講談社現代新書) 『バイオエシックスの基礎~欧米の「生命倫理」論~』 H.T.エンゲルハート、H.ヨナス他著/加藤尚武・飯田亘之編 (東海大学出版会) 『先端医療革命~その技術・思想・制度~』 米本昌平 (中公新書) 医療の倫理』 星野一正 (岩波新書) 『環境の倫理』<上・下> シュレーダー=フレチェット編/京都生命倫理研究会訳 (晃洋書房) |
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成績評価方法・基準 |
授業中課題(10%), プレゼンテイション(30%)定期試験あるいはレポート(60%)。60点以上を合格とする。 |
時間割
担当教員 | 開講学期 | 開講曜日 | 開講時限 | 履修クラス | 単位数 |
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川端 隆寛 | 春学期 | 木曜日 | 7時限 | A | 2 |
川端 隆寛 | 秋学期 | 木曜日 | 7時限 | B | 2 |