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現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2008 心理言語学

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科目名 心理言語学 
担当教員 塩田 勝彦
授業の目的、または到達目標 心理言語学の全般的な知識を学ぶのではなく、人間のさまざまな精神活動と言語との関係についての問題意識を目覚めさせ、それをどのような視点から考えるかを学ぶことを最重要目標としたい。


授業の概要 心理言語学(Psycholinguistics)は文字通り心理学と言語学の境界領域であり、言語学的な視点から人間の心理活動と言語のかかわりを研究する言語学の一分野である。 心理学言語が扱うテーマとして特に重要なのは(I)人間の頭の中でどのような言語が処理されているか、
(II)幼児がどのようなプロセスで言語を獲得するか、の2つであろう。
これらの問題に関しては研究分野によって異なった見解がないではないが、この授業では言語学、特にチョムスキーの提唱する生成文法理論を中心とした最近の理論言語学の立場からこの2つの問題について考えてみたい。 またこれに関連して動物のコミュニケーションと人間言語の違い、バイリンガリズム(2言語併用)、第1言語(すなわち母語)の習得と第2言語(外国語)の習得の比較、言語と思考などのトピックも扱う予定である。



授業の形態 講義の形式をとるが、なるべく授業中に議論の機会も取れるようにしたい。


時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • 音声1 母音と子音の体系と獲得  
  •   
2
  • 音声2 アクセントの認識と生成  
  •   
3
  • 語と文字1 心内辞書の構造  
  •   
4
  • 語と文字2 文字の認識  
  •   
5
  • 文と文章の理解1 文の記憶  
  •   
6
  • 文と文章の理解2 比喩の理解  
  •   
7
  • 母語の獲得1 リズムと音声の獲得  
  •   
8
  • 母語の獲得2 からだの機能  
  •   
9
  • 外国語の習得・学習1 第2言語の記憶と概念  
  •   
10
  • 外国語の習得・学習2 英語の読みと音韻  
  •   
11
  • 言語と脳・思考・文化1 脳と失語症  
  •   
12
  • 言語と脳・思考・文化2 言語獲得の臨界期  
  •   
13
  • 言語と脳・思考・文化3 言語と思考  
  •   
準備学習 教科書の授業内容に関する部分に目を通しておくこと。


教科書 石川 圭一著 「ことばと心理」 くろしお出版


参考文献 教室で指示します。


成績評価方法・基準 出席30%、筆記試験70%。



時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
塩田 勝彦 秋学期 火曜日 5時限 2
塩田 勝彦 秋学期 火曜日 6時限 2