パーソナルツール
現在の場所: ホーム 担当教員 教務ユーザ Syllabus2008 人権の歴史

←講義で検索へ     ←時間割で検索へ

科目名 人権の歴史 
担当教員 小柳 伸顕
授業の目的、または到達目標 15世紀~16世紀のスペインのキリスト教(カトリック教会)の動きの中から、人権とは何かを学ぶ。


授業の概要 スペイン人司祭バルトロメー・デ・ラス・カサス(1484~1566)は、1514年のペンテコステのミサを準備していたときに「回心」を経験します。旧約外典(旧約聖書続編)シラ書(34:21~27)を読んでいました。「不正に得たものを、いけにえとして献げるなら、その献げ物は汚れたものである(21)。隣人の生活の道を奪う者は、彼を殺すようなもの(26)。」これらの言葉と出会い、ラス・カサスは、植民者としての道をすてました。ラス・カサスは、それまでは週日は、植民者として奴隷(インディオ)を使い、日曜日には司祭としてミサを執行していました。ラス・カサスのこの回心は、人権を考えていくときの大きな手がかりになります。ラス・カサスは、「インディオはどこまで人間か」と自分に問うたのです。この問は、16世紀のカトリック教会にとって大きな問題提起でした。バリャドリード論争(1550~1551)は、人権にとって見過ごせない論争です。一人の司祭を手がかりに「人権」について考えてみたいと思います。



授業の形態 講義・共同作業・発表を組み合わせる


時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • 自己紹介、授業計画の説明、人権に関するアンケート  
  •   
2
  • 人権の流れ、人権に関するアンケートの整理(共同作業)  
  •   
3
  • 世界人権宣言  
  •   
4
  • 先住民族の人権-リゴベルタ・メンチュー  
  •   
5
  • 1492年のスペイン  
  •   
6
  • クリストバル・コロン  
  •   
7
  • コロンとラス・カサス  
  •   
8
  • ラス・カサスとインディオ  
  •   
9
  • ラス・カサスのインディアス改革  
  •   
10
  • 砂糖とインディオとラス・カサス-アフリカ人奴隷  
  •   
11
  • ラス・カサスとセプールベダ-バリアードリード論争とは  
  •   
12
  • ラス・カサスと現代  
  •   
13
  • まとめ  
  •   
準備学習 事前に出されたテーマについて調べてくる。例 国際人権規約


教科書 ラス・カサス(染田秀藤訳)
『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(岩波文庫)


参考文献 授業中に紹介する


成績評価方法・基準 授業参加(出席・発言)20% レポート50%(含む発表) 試験30%



時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
小柳 伸顕 秋学期 金曜日 7時限 2
小柳 伸顕 秋学期 金曜日 8時限 2