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現在の場所: ホーム 担当教員 川端 隆寛 Syllabus2019 道徳教育の理論と実践(隔週)

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科目名 道徳教育の理論と実践(隔週) 
担当教員 川端 隆寛
授業の目的、または到達目標 教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本理念に従い、自己の生き方や人間としての生き方を考え、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を育成する教育活動であるのが道徳教育である。道徳の意義・原理等を踏まえ、学校の教育活動を通じて行う道徳教育およびその要となる道徳科目の目標や内容、指導計画などを理解するとともに、教材研究や学習指導案の作成、模擬授業などを通して、実践的指導力を身につける。
授業の概要 本学の精神と教育の根本精神とを踏まえ、自己を見つめること(本学科目:自己の発見)をふりかえり、そのことによって他者との関わりの中から、生命(いのち)の意義や愛について、自然における人間のあり方・地位や歴史の中にあるじぶんを通じ、科学技術、とくにITメディア(インターネットなど)との接し方や扱い方を道徳的に学ぶ。

科目群/ベンチマーク 教職に関する科目
授業の形態 講義と模擬授業
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • 授業進行計画:この授業で何をめざすのか/道徳・moral(ity)という語の意味と語源について:説明と調査/現代社会における道徳教育のグローバルな理解とその歴史/キーコンセプト(自己・生命・いのち・life・愛・自然・科学技術の功罪など)の指示
  • プレゼンの準備。テキスト『道ありき』を読み始めること。(60分)
2
  • 道徳の本質への方向づけ/自己の心の成長と発達①/道徳教育としての授業づくりと学級づくり、学びあう集団をつくる/模擬授業の準備/学習指導要領を読み解く
  • プレゼンの準備。テキスト『道ありき』を読む。(60分)
3
  • 自己の心の成長と発達②:科目「自己の発見」をふり返る/現代社会における道徳学習の可能性:公益(public benefit)と私利(private interest)/じぶんのもうけがまわりのためになるには?/二宮尊徳の道徳経済について/模擬授業の準備
  • プレゼンの準備。テキスト『道ありき』を読む。(60分)
4
  • 模擬授業①:テーマ「ことばの大切さ」/IT社会での道徳感の身につけ方/テーマ「いじめと情報モラル」/情報の取り扱い(デマ・フェイク・ツィート・リツィート・ネットリンチ)/指導案の作成の仕方
  • プレゼンの準備。プレゼン整理報告書提出。(60分)
5
  • 模擬授業②:テーマ「からだとこころ」/欧米に特有の心身二元論の克服と日本の「からだ論」/大和ことばの含みとその理解/模擬授業②:テーマ「からだとこころ」/欧米に特有の心身二元論の克服と日本の「からだ論」/大和ことばの含みとその理解/テーマ「からだといのち」/からだのコントロール(例:腹式呼吸・イチロー、五郎丸のルーティン)/心技体
  • プレゼンの準備。プレゼン整理報告書提出。指導案の作成。(60分)
6
  • 模擬授業③:テーマ「いのちの大切さと死生観」/身近な者の死のみとり/生命倫理の諸項目(安楽死・尊厳死・脳死など)
  • プレゼンの準備。指導案の作成。指導案の作成。(60分)
7
  • 道徳の教科化:テキストの使用法とそこからの発展/評価方法について(客観的視座による具体的な絶対評価)
  • 指導案の作成。指導案の作成および提出。(60分)
8
  • 指導案の完成とそれの提出/教育の中で道徳の果たす役割・授業評価のアンケート
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準備学習 模擬授業の準備に各自が専念すること。授業開始早々にテキスト『道ありき』についてレポート課題を求めるので早いうちに読み始めておくことが望ましい。
教科書 教科書 ・『道ありき(青春編)』 三浦綾子 新潮文庫
(および担当教員による授業中配付資料)
参考文献 ・文科省『中学校学習指導要領』(東山書房)
・文科省『高等学校学習指導要領』
成績評価方法・基準 授業中課題(30%)、模擬授業(40%)、指導案の作成(30%)。60点以上を合格とする。

【フィードバック方法】
各学生による質疑応答