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現在の場所: ホーム 担当教員 川端 隆寛 Syllabus2019 現代思想の入門

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科目名 現代思想の入門 
担当教員 川端 隆寛
授業の目的、または到達目標 これまで考えたこともなかったような近代以降の考え方に出会うことによって、自らの生き方を捉え直すことができるようになる。
授業の概要 <テーマ:生ける人間と技術、身体、自然と歴史>近代から現代にかけて技術の進歩と発展にはめざましいものがある。古来より、人は自然界の猛威・強制力にさらされ、そこから逃れようと自然を支配・克服しようとしてきた。それにより歴史の中で外部技術(technology)が発展をとげたのはいうまでもない。ただこの技術は、ふだん気づくことはないが自己の有するからだをふりかえってみると、自然と「ともに」そなわった自らのからだ、その器(うつわ)としての身体機能と、「身つけ」としての身体術(art)に変化をもたらしている。そこで、技術と身体のつながりについて理解を深めるとともに、自然と人間の歴史とのかかわりの中で、一体わたしたちは何をなしうるのか、どこへ進むべきかということも考察の対象としたい。

科目群/ベンチマーク 共通教育科目
授業の形態 講義と発表・討論。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • オリエンテイション(授業進行計画)
  • プレゼンテイションの準備
  • まず、自然災害と原子力から考えてみる。
  • 中間レポートの告示/題目:科学・science語義と語源(日本語と英語の両方を調査)
  • 配布プリントを読んでおくこと。発表の準備。(60分)
2
  • <科学の源泉と科学技術の流れ>
  • 問題提起:科学とは何か?技術とは何か?
  • 外部技術(technology)と内部技術(art)
  • プレゼン準備
  • 配布プリントを読んでおくこと。発表の準備。(60分)
3
  • プレゼン準備
  • エネルギー(火の発見/産業革命/石炭・石油/電気/原子力/自然再生エネルギー/宇宙エネルギー/生命エネルギー/技術と環境問題/自然と歴史(カントの歴史哲学:永遠平和と世界の終焉)
  • 配布プリントを読んでおくこと。発表の準備。(60分)
4
  • プレゼン
  • 科学と技術、文化。例:火薬・活版印刷・羅針盤/占星術/天文学と技術/時計の歴史とその文化
  • 配布プリントを読んでおくこと。発表の準備。(60分)
5
  • プレゼン
  • 数学の歴史/幾何学の発展/ユークリッドとリーマン/アインシュタインの相対性理論/量子力学と原子(宇宙)物理学
  • 配布プリントを読んでおくこと。発表の準備。(60分)
6
  • プレゼン
  • 自然学から物理学へ/工学/ケミストリーと物理学、生物学/分子生物学と生殖技術
  • 配布プリントを読んでおくこと。発表の準備。(60分)
7
  • プレゼン
  • 技術と文化
  • 鍵の技術と歴史/からくり時計/食/茶/華/畳/建築/工芸/園芸
  • 配布プリントを読んでおくこと。発表の準備。(60分)
8
  • プレゼン
  • エレクトロニクスの功罪/インターネット技術とグローバリゼイション/自然における人間の地位/古代人の知恵と文化/人間と科学・技術
  • 発表の準備。(60分)
9
  • <自然・からだ・ファッション>ファッションとは何か?わたしのファッション感覚/子どものファッション/着せかえ人形リカちゃん(詳細は前年度シラバス参照)
  • 発表の準備。(60分)
10
  • プレゼン
  • 人はなぜ服を着るのか/みせたい身体とみせたくない身体/つぎはぎだらけの身体/衣服:社会の生きた皮膚/制服とは?/ギプスとしての衣服/ジーンズのいわれ/帽子/世界(日本)の伝統衣装
  • 発表の準備。(60分)
11
  • プレゼン
  • きれいなからだときたないからだ/(みっともない・ひきつる・こわれやすい)身体/インテルメッツオ:日本の伝統文化(華道・茶道・香道・書道、など)
  • 発表の準備。(60分)
12
  • プレゼン
  • からだをこねくりまわす/ピアスとタトゥー/いれずみに対する日本世間の意識と身体感覚
  • 発表の準備。(60分)
13
  • プレゼン
  • 顔と変貌(メタモルフォーゼス)/化粧とヘア・スタイル/モードの体系
  • 発表の準備。(60分)
14
  • プレゼン
  • 魂の棲家(すみか)としての身体(からだ)/遠い遠いところ、まだ可能が可能のままであったところ
  • レポート作成の準備。(60分)
15
  • 総括:プレゼンを振り返る/実践的行為:魂の態度として向けられた自然身体
  • レポート作成の準備。(60分)
準備学習 授業への積極的な参加が主な評価の対象となるので、選択するテーマについては各自の興味と自発的なこころざしがこのましいものとなろう。春学期は科学(技術)を、秋学期は身体・ファッションを中心に展開する。
教科書 プリント使用。
参考文献 授業中にそのつど指示する。
成績評価方法・基準 授業中課題(発表を含む)(40%)定期試験あるいはレポート(60%)60点以上を合格とする。

【フィードバック方法】
課題のコメントを毎回の授業で行う