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現在の場所: ホーム 担当教員 幡新 大実 Syllabus2016 世界の人権問題

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科目名 世界の人権問題 
担当教員 幡新 大実
授業の目的、または到達目標 1、国際社会に通用するプロフェッショナルな女性として身に着けるべき基礎的素養として、人権を自らの法的権利として認識できるようになる。
2、基本的自由と人権の保障を確立したイギリスとアメリカの歴史(憲法史)を振り返り、人権とは単なる思いやりではなく、裁判所が保証する個人個人の法的な権利の一種であり、自己を含め、何人であれ一個の人としての尊厳と自由を確保するための法的な道具であることを理解する。
3、国際的な人権保障のあり方を学び、それは国内憲法上の人権保障の補完であることを理解し、その土台の上で、個人やNGOのできることを学ぶ。
3、イギリスにおけるヨーロッパ人権条約上の人権の保障について学び、人権保障の一つの世界標準を理解する。
4、世界の人権問題の報道や記事や作品について、構造的に理解し批判的に分析する目を養う。
授業の概要 国王大権に対抗して人権という個人の法的権利を生み育てたイギリスとアメリカの歴史を学び、そういう国家権力に対する人権保障の、現代の国際的な枠組みを学び、その中で、日本や韓国や中国や東南アジアその他世界の168ヵ国の加入している国際自由権規約(人権条約の1つ)の基礎となり、その解釈に影響を与えているヨーロッパ人権条約を、とくに、その条約上の権利を国内でそのまま使うことのできる現代イギリスにおける人権保障の文脈で学ぶことを通して、人権の世界標準を学ぶ。その上で、世界の人権問題について、構造的に理解し、批判的に分析できる能力を養う。

授業の形態 原則として、レジメをもとに講義というよりは予習を前提としてセミナー形式に近い形で学生の積極的参加による授業をおこなう。
時間割   概要 宿題(予習・復習等)
1
  • 授業の概要の説明
2
  • イギリス人権法の発展
3
  • アメリカ人権法と憲法
4
  • 国際的な人権保障の枠組み1
5
  • 国際的な人権保障の枠組み2
6
  • ヨーロッパ人権条約
7
  • 現代イギリスにおけるヨーロッパ人権条約の適用
8
  • 生命権、拷問その他非人道的取扱の禁止
9
  • 身体的自由、公正な裁判を受ける権利
10
  • 家庭及びプライベートな生活を尊重される権利
11
  • 信教の自由、表現の自由
12
  • 集会結社の自由
13
  • 法の前の平等
14
  • テロとの闘いと人権、貧困と人権
15
  • まとめ 
準備学習 配布された文献、資料を、できれば2~3人のグループで予習し、その内容を次回のクラスで発表し、質疑応答する。
教科書 指定しない。
参考文献 横藤田誠、中坂恵美子『人権入門』第2版(法律文化社2011年)、横田洋三(編)『国際人権入門』(法律文化社、2008年)、山下潔『国際人権法・人間の尊厳の尊重・確保と司法』(日本評論社2014年)、幡新大実『イギリス憲法Ⅱ人権』(東信堂2016年近刊)、Bernadotte Rainey, Human Rights Law Concentrate, 3d ed. (Oxford: Oxford University Press, 2015)、反差別国際運動日本委員会(編)『マイノリティの権利とは』(解放出版社、2004年)、部落解放・人権研究所(編)『世界人権宣言の実現に向けて―日本の人権課題から』(解放出版社、2008年)、辻村みよ子『ジェンダーと人権』(日本評論社、2008年)、反差別国際運動日本委員会(編)『講座 人身売買―さまざまな実態と解決への道すじ』(解放出版社、2007年)
成績評価方法・基準 評価方法: 授業への参加・貢献度、発表や小テストに基づく平常点50%。レポートの提出で50%、課題評価基準: ①自分でどのくらい調べ、また考えたか、②テーマについての理解度、③論理的に表現する力をみる。
関連リンク 授業で適宜紹介する。

時間割

担当教員 開講学期 開講曜日 開講時限 履修クラス 単位数
幡新 大実 春学期 木曜日 3時限 a 2
幡新 大実 秋学期 木曜日 3時限 b 2